先週末、群馬大学と桐生市がやっている親子プロジェクト、未来創生塾の講師として、桐生に行ってきました。ものを教えるということ、こと音楽に関して、ぼくにとってはとても難しいものです。はじめは作曲について、子ども達に可能な範囲で教えられないか?という依頼だったわけですが、ぼくは人についたり音大を出たわけでもなく、自ら勉強していままでやってきたので、何をどうやってどう教えていいのか、あまりわからない。でも、何かしら子どもたちに普段見れないことを見せてやれたらという思いで、コンサート本番日の裏側を、ライブスタッフたちの力を借りて講義してきました。そもそも、「教える」という言葉が好きじゃない。教わるようじゃダメ。学ぶべきだと思う。例えば、オーケストラアレンジだって、何百回とスコアを読み込んでいけば、誰でもある程度は学ぶことができる。あとはアレンジしたものがいいか悪いか、その感性さえ身につけられれば、制作の時間の多少があれど、いつかはアレンジすることができる。いまの人たちは楽に勉強しようとする。もっとどうやって勉強すればいいのか、学び方から自分で探してほしい。時間かかって失敗すれど、いずれ本物の実になると思う。話がすこし逸れましたが、未来創生塾の子どもたちはみんな優秀でした。みんな一生懸命学ぼうとしている。あまり教えてもらおうとはしていない。しかも、「感性を育む」というキーワードのもとに大学教授が提唱された親子プロジェクト。こんなことを考えている大学教授がいたなんて、ほんとうに驚きました。何かぼくで役に立てることあれば、今後も協力させていただきたいなと思ってます。