湯川トーベン。知り合ってもう20年くらいになるのかな。いろんな現場で一緒に演奏させてもらった。元子供ばんどのベーシスト。ぼくがこうやってソロでやりはじめた理由の1つにトーベンから言われたことばの影響も少なくない。「とっきーもひとりでやれよ」当時彼はソロアルバム作り、たったひとりで年間200本位ライブやってた。ぼくはといえば、まだ業界の仕事、アーティストのバックやらスタジオの仕事やらしてて、あまり言葉は入ってこなかった。「オレは歌ダメだから」そんなこと言ってごまかしてたと思う。歌えなくてもひとりでピアノ弾けばいっか…って思ったのは自分の2枚目のアルバムを出した頃だった。その頃は東日本大震災の後で、チャリティコンサートにも参加してたけど、自分のやり方で何かできればと思い、鶴田真由さんに声かけてライブをやったのが2012年のことだった。そこからまた数年が経ちやっと自分で腹を決めてこうやってライブを本格的にやるようになった。矢面に立つという意味、よくわかったし、周りのスタッフの力も知った。たまに昔トーベンに言われたこと思い出したりしてた。そんな彼に自分のアルバムでベース弾いてほしく、先日レコーディングしてもらいました。この歳になるとやってる音楽のジャンル、昔ほどこだわりはない。みんなやりたいことやればいいし、ぼく自身も弾いてもらいたい人にお願いする。レコーディングも無事終わりいい感じで仕上がった。どんな仕事にもひた向きに演奏してるトーベンの横顔、最高にかっこいい。